健康

睡眠と乳がん発生率の関連性

本日9月3日は9(ぐっ)3(すり)ということで、睡眠の日です。
睡眠の日は、睡眠についての正しい知識の普及と国民の健康増進への寄与を目的に、睡眠健康推進機構が日本睡眠学会との協力によって制定したもの。
春と秋にあって、春は3月18日だそうです。
ということで睡眠にかかわる話題。
夜
ちょっと気になる研究データです。
長期間の夜勤を続けると乳がんリスクが2倍になるというカナダからの報告。


夜間に働くことできちんと睡眠がとれないこともあるシフト勤務として、キャビンアテンダントや看護師の方が乳がん発生率が高いことは以前から研究され報告もありましたが、今回は仕事の内容は様々。

今回、研究チームは、1,134名の乳がん女性と年齢をマッチさせた1,179名の乳がんではない女性の症例対照研究によって夜勤が乳がんリスクに与える影響を検討した。
-中略-
この腫瘍タイプは特に重要だと著者らは語っている。というのはリスク因子はがんのホルモン感受性によって変わってくるからだという。睡眠ホルモンのメラトニンの分泌の低下が女性ホルモンの増加をまねいて夜勤女性の乳がんリスクに影響するといわれている。
データ解析の結果、両群とも約3分の1の女性が夜勤をしていたが、最長でも14年以内、あるいは15歳から29歳までに夜勤を経験していない女性では、乳がんリスクは高まらなかった。それに対して、30年以上夜勤を続けた女性では、乳がんリスクは2倍以上に高まることが明らかになったという。(LINK deDIETより引用)

原文を読むと15歳から29歳・・・のところは、夜勤に従事した期間が0~14年と15~29年のグループでは乳がんリスクは高まらず、勤務が30年以上になるとリスクは2倍以上になると・・。
夜勤とガンとの関係は乳がんが特に言われていますが、体内時計を狂わせるシフト勤務は国際がん研究機関(IARC)によって発がん作用の可能性があると分類されているんです。
ここで特に気になるのは引用文中、赤文字にした部分です。
睡眠ホルモンといわれているメラトニンの分泌が減ることが関係しているということ。
メラトニンの分泌が減ると、免疫力が落ちたり、活性酸素が増えたりなど様々な影響が出るからです。メラトニン自体に抗腫瘍効果が期待できることも知られています。
夜勤シフトのある職業に従事していなくても、夜型生活をしていたり、不眠が続くとメラトニンは減ってしまいます。
今の自分の生活を考えると恐ろしくなってきました。
夜型生活は肥満や生活習慣病のリスクも高まるそうですから。
次の記事で睡眠ホルモン「メラトニン」の分泌を増やす方法について書きたいと思います。
スポンサーリンク